2024年の衆院選で大幅に議席を増やし、キャスティングボートを握る形となった国民民主党の玉木雄一郎代表。
その動向が日本の政権構成に大きな影響を与えるとして、注目を集めています。
特に、総理大臣指名選挙をめぐる玉木氏の立場については、評論家や政治アナリストからもさまざまな見解が飛び交っています。
ここでは、玉木雄一郎氏の総理への可能性について考察していきます。
玉木雄一郎は総理大臣を目指している?
玉木雄一郎氏は総選挙後、首班指名や連立入りがあるのかどうかなどかなり注目されています。
本人は、自民党や立憲民主党との連立はないと表明しています。(※2024年10月29日現在)
そんな玉木代表の総理大臣の可能性はあるのでしょうか?
本人が総理大臣というポストに興味あるかどうかも大事ですが、
これまで何度か、メディアで
「最終的には総理を目指したい」という意欲を示しています。
たとえば、2023年9月10日フジテレビ系の『日曜報道 THE PRIME』に出演した際、番組コメンテーターの橋下徹氏から「仮に国民民主が自公連立に入った場合、玉木氏はどこの大臣に就きたいのか?」と問うと、
「総理大臣」と即答したことがあります。
また、玉木氏は選挙戦で「手取りを増やす」「国民の懐を豊かにする経済政策」を強調しており、政策実現を見据えた連携や協力も視野に入れていると発言しています。
また、総選挙後のMBSのニュースのインタビューでも
最終的に目指すポストは?と聞かれ・・・
「内閣総理大臣ですよね。やっぱり最後は国家を運営したいと、それはどの政党のトップもみんな思っていると思いますよ」
と本人が答えています。
こうしたことから玉木雄一郎代表は、総理大臣を目指していると思われます。
森永卓郎が「玉木総理大臣の可能性はゼロではない」との発言
2024年10月30日に放送されたニッポン放送のラジオ番組『あなたにハッピー』において、経済アナリストの森永卓郎氏は、玉木雄一郎氏の連立入りや総理大臣への可能性について言及。
「自公連立が過半数を割った状態での総理指名選挙において、国民民主党の協力が求められる場面が来るなら、玉木氏が総理に就任する可能性もゼロではない」との見解を示しました。
これは、現在、玉木氏は連立入りを否定していますが、自民党が「総理大臣のポストを用意して連立入りを打診すれば可能性はあり」と読んでいます。
また、玉木代表は原発稼働賛成派とのことで、自民党との政策も一致する部分もあるということです。
玉木氏が掲げる経済政策が政権の中枢で実現するなら、玉木氏自身が総理としての責任を果たす選択肢もあり得るとの見方を示したのです。
「自社さ」連立政権時代の再来?自公国連立の可能性
歴史的に、与党が過半数を割り込んだ際には、複数の党が連携して連立政権を築く例も見られます。
1994年には、少数与党の自民党が社会党と新党さきがけと連立を組んで「自社さ」連立政権を発足させ、社会党の村山富市氏が首相に就任しました。
この「自社さ」連立は、日本の政局を揺るがせる大胆な選択であり、政権交代期における政界再編の象徴ともなったのです。
2024年の現在も、衆院選で自公連立が過半数を割り込み、特別国会での首相指名選挙を前に、類似の展開が生まれる可能性が指摘されています。
玉木雄一郎氏がキャスティングボートを握り、政策ごとの連携「部分連合」に前向きな姿勢を見せているため、自民党が玉木氏に歩み寄り、協力を模索するシナリオも想定されています。
まとめ
玉木氏は「ポストではなく政策実現が目標」と繰り返し強調しており、政策連携を基本とした政権協力を視野に入れているものの、総理大臣の可能性が否定されているわけではありません。
森永卓郎氏も指摘したように、自公が過半数を失ったことで、「玉木総理」誕生が決して遠い未来ではない状況が生まれています。
国民民主党の動向が、日本の政権の在り方を左右する重要なカギとなるでしょう。
玉木雄一郎氏の総理大臣の可能性は、キャスティングボートを握る国民民主党の存在感と、政策重視の連携姿勢によって、現実味を帯びてきています。
自公が過半数を失った現在、「自公国連立」による玉木氏の総理誕生というシナリオも十分に考えられ、玉木氏の決断が今後の日本の政局に大きな影響を与えることは間違いありません。
コメント